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名探偵コナン好きの 管理人による 女性向ブログです。
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外では霧のように細かい雨が降る。まだお昼過ぎだと言うのに、雨雲のせいで当たりは薄暗い。

「新一~。平次は~?」
読んでいた本に影を落とされたことにムカついて顔をあげた。

「さぁ~な?大学の友達と遊びに行ってんじゃねーの?」

「ふ~ん。」

思いのほか近くにあった顔。意識するわけでもなく絡み合う視線。しばしの沈黙のあとに不意に触れた唇。

「おい…。」

訳が分からないと、目で訴えてやる。俺もお前も、キスをする相手は服部だろ?

「そんな、睨まないでよ~」

ただの気まぐれなんだからさ。と懲りずに近づく顔。最初は軽く。だんだんと深く。受け身なのは性に合わない。相手の舌を絡めとって応酬してやる。

「っつ…ふ…。」

どちらとも言えない息がもれる。暫く夢中でキスをする。

「っふぅ…。上手いね」
不適に笑いかけてくる。
「……。おめーもなかなかやるじゃねーか。」

こちらも笑みを返してやる。このおかしな状況に俺らは異様に興奮していた。肩を掴まれソファーに押し倒される。

「まさか、俺が下か?」
俺の質問には答えず。乱暴に首筋に噛みつかれた。

「っつ……。」

痛みと快感を同時に受ける。吸血鬼かっつーの。
「まぁまぁ、たまにはいいじゃん。優しくするよ♪」

そう言いながら、手早く服を脱がされる。器用だな、さすがマジシャン。俺は抵抗するでもなく、されるがままになっていた。興味が沸いたんだ。普段、こいつが服部をどう抱いてるか。

「っふ…。」

最初は冷静に相手を観察していたが、だんだんと熱が増していき俺の思考は遮られた。あとはお互いに熱に溺れるだけだ。































「っいってぇ…。」

ひたすら快感を貪ったあとは、空虚感と罪悪感がないまぜになって襲ってきた…。なにやってんだよ俺。つーかだりぃ。

「どうだった?初めて下をやってみて?」

妙にサッパリとした顔をした隣の奴をみて腹が立った。喉いたいし、腰痛いし。ヤッた後服部が不機嫌になる理由が少し分かったかもしれない。

「てめーも味あわせてやろーか。」

低く低く凄んでやる。そりゃぁ、快感も半端なかったけどな…。俺はやっぱ上がいいぜ。

「でも、気持ち良かったでしょ?」

図星を言われて顔が赤く…………なるかーー!!俺は攻めでいたいんだよ!!!だから、きつく睨んでやった。

「だいたいなぁ、お…「ただいまー!!」」

ギクッ。服部の帰宅に俺達はかなりわかりやすくビビった。慌てて服をきる。ヤッた後すぐにシャワーも浴びて、シーツも洗濯機にかけていたが、あまりのだるさに裸のままベッドでまどろんでいたのだ。アフターケアもするよ~♪なんてほざいていた快斗と一緒に。

「くどー。かいとー。おらんのかー?」

下から俺達を探す服部の声が聞こえる。やべぇ。俺は腰が砕けて動けなかったので快斗だけが服部のいるリビングにおりていった。

「平次~。おかえりー。」

工藤は?

上だよ~

と言う会話が聞こえてくる。タンタンタン。二人分の足音が聞こえ、俺の部屋の前で止まる。

「工藤~。入るで。」

俺の返事を待たずにドアが開かれる。冷や汗ものだ。

「どうした?」

自然にいったつもりだったが、喉が枯れているのがばれてしまっただろうか?

「…。喉、枯れとるん?」

朝は枯れてんかったよな~?と同意を求めるように服部は快斗の顔を覗きこむ。
「さぁ?朝から枯れてなかったっけ?」

服部の炯眼に動揺したのかポーかフェイスが一瞬揺らぐ。それを服部が見逃すはずもなく。

「なんか自分らおかしいで?」

服部の探偵モードにスイッチが入る。そして家中をくまなく捜索しはじめた。…やばい。お風呂場はまだ湿っているし、シーツも洗濯機の中だ。そして何よりも決定的な証拠は……俺。真実を掴んだであろう服部が神妙な面持ちで戻ってきた。やばい…まじにやばい。万事休す。

「おい工藤。ちぃと立てや。」

俺は諦めて立ち上がろうとしたが…膝から崩れ落ちてしまった。決定的だな。

「ほーかほーか。よぁくわかったで…。」

これは当分、口を聞いて貰えないかもしれない…。下手したら…。俺は覚悟を決めて服部の顔をみた。そうすると、思った通りの深刻な…あれ?なんか満面の笑み。

「どーや、思い知ったか!無茶はあかんで工藤。俺の辛さがちぃとはわかったやろ。」

うんうん。と何やらひとりでに納得している。そんな様子に俺も、快斗もあっけにとられた。

「まさか、こんなことになるとは思わんかったけど…これではっきりしたなぁ」

今度は不適に笑った。
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