[1]
[2]
理性とか、そんなものかなぐり捨てて名探偵の服を脱がしていく。月光のもとに晒された肌は白くなめらかで、指が震えた。
「いっやだ!!はなせっっキッド!!……」
再び、抵抗を始める名探偵。
悲痛な叫びが耳に届く…。離せだって?ずっとずっと焦がれていたものが目の前にあるのに?酷く傷付いた瞳で見つめてくるのに?名探偵はある種の信頼を俺によせていた。俺はそれを裏切らないように激情をポーカーフェイスでひた隠し、ライバルとしての距離を保ってきたんだ。でももう信頼は失った。だから、お前が俺にくれた信頼の代わりに、お前をくれよ。ただ一瞬の幻想だとしても。
暴れる体を押さえつけ、出来るだけ優しく顔にキスの雨を降らす。せめて、愛が伝わればいい。それは瞼に、目元に、鼻先に、ほっぺたに。ふっと耳に息を吹きかければ肩が僅かに震える。
「っぁ…。」
そのまま唇は首筋をたどり赤い花びらを散らしていく。白い肌によく映える。それは、期間限定の独占欲の証。
「ぅんっ…やっめ…!!」
敏感な体は快感を拾いながらも抵抗をみせる。
「好きだよ。…本当に好きなんだ。」
譫言のように繰り返した。
「あっんっ…」
胸の突起にねっとりと舌を這わす。反対側は親指の腹でコネあげる。段々と芯を持ち始めるそれに比例して、名探偵も乱れていく。
「あっあ、はぁっ…」
カリッと甘噛みしてやれば背が弓なりになる。俺の動作一つ一つに敏感に反応していく体が愛おしい。そんな自分の反応が許せないのか、名探偵は自分の唇をきつく噛んでいる。
「いっやだ!!はなせっっキッド!!……」
再び、抵抗を始める名探偵。
悲痛な叫びが耳に届く…。離せだって?ずっとずっと焦がれていたものが目の前にあるのに?酷く傷付いた瞳で見つめてくるのに?名探偵はある種の信頼を俺によせていた。俺はそれを裏切らないように激情をポーカーフェイスでひた隠し、ライバルとしての距離を保ってきたんだ。でももう信頼は失った。だから、お前が俺にくれた信頼の代わりに、お前をくれよ。ただ一瞬の幻想だとしても。
暴れる体を押さえつけ、出来るだけ優しく顔にキスの雨を降らす。せめて、愛が伝わればいい。それは瞼に、目元に、鼻先に、ほっぺたに。ふっと耳に息を吹きかければ肩が僅かに震える。
「っぁ…。」
そのまま唇は首筋をたどり赤い花びらを散らしていく。白い肌によく映える。それは、期間限定の独占欲の証。
「ぅんっ…やっめ…!!」
敏感な体は快感を拾いながらも抵抗をみせる。
「好きだよ。…本当に好きなんだ。」
譫言のように繰り返した。
「あっんっ…」
胸の突起にねっとりと舌を這わす。反対側は親指の腹でコネあげる。段々と芯を持ち始めるそれに比例して、名探偵も乱れていく。
「あっあ、はぁっ…」
カリッと甘噛みしてやれば背が弓なりになる。俺の動作一つ一つに敏感に反応していく体が愛おしい。そんな自分の反応が許せないのか、名探偵は自分の唇をきつく噛んでいる。
「おやおや。これでは逃げ場がありませんね…。」
残された道は一つ。相手の意表をつくこと…。
スッ
素早く間合いを詰める。今度は俺から。名探偵はまさか俺から近寄ってくると思わなかったのか、一瞬隙ができる。その隙が命取りだよ、名探偵。器用な俺は…
「っわ!!」
無抵抗の腕を手錠(先ほど警官から拝借しましたv)で拘束するなんて朝飯前なんだぜ?
「形勢逆転ですね。」
息がかかるほど近くで余裕の笑みをくれてやる。実際は、間近にいる名探偵にドッキドキなんだけど…。
「ってめぇ…なにしやがる…。」
凄みを利かせて睨んでくる…。違う意味でもドッキドキだぁ。そういえばまだ、名探偵には黄金の足があったね。
「……強いて言うなれば、確保…ですか?」
そう言って、足払いをして押し倒す。支えを失った体はいとも簡単に崩れ落ちる。もちろん俺は紳士だから、衝撃を和らげる為にギリギリのところで名探偵の背中を支えた。黄金の足、封じたり!!…ま、それだけじゃないんだけど。
「って!!!!おい!!おまっ、まじでなに考えてんだよ!」
この体勢から抜け出そうと、下で必死にもがいている。
なにって…。そりゃぁ…。
「名探偵…。」
酷く真面目に呼びかける。すると相手は抵抗をやめ、聞く体勢になる。こんな状況でも、律儀に話を聞こうとするのは探偵の性だろうか?
「…好きです。」
前から抱いていた想いを口にする。言うことは、ないと思っていた想い。今がチャンスだと思った。名探偵の目が驚きで見開かれる。そして、次には複雑な顔になる。やっぱダメが…。
「…俺、っん!!!」
拒絶の言葉を聞きたくなくて、口を塞ぐ。下で、身じろぎ抵抗をする。こんなことができるのはこれが最後かもしれないと思ったら、切なさに胸が締め付けられて、感情のままその唇を貪った。
「ふっ…ん、…ぁ」
舌を絡めとり吸い付く。長い間キスを続けると段々と抵抗は弱まっていった。顔を離すと潤んだ瞳で見つめられた。浅い呼吸を繰り返す様子に、どくんっと心臓が波打った。
だめだ、何も考えられない。
残された道は一つ。相手の意表をつくこと…。
スッ
素早く間合いを詰める。今度は俺から。名探偵はまさか俺から近寄ってくると思わなかったのか、一瞬隙ができる。その隙が命取りだよ、名探偵。器用な俺は…
「っわ!!」
無抵抗の腕を手錠(先ほど警官から拝借しましたv)で拘束するなんて朝飯前なんだぜ?
「形勢逆転ですね。」
息がかかるほど近くで余裕の笑みをくれてやる。実際は、間近にいる名探偵にドッキドキなんだけど…。
「ってめぇ…なにしやがる…。」
凄みを利かせて睨んでくる…。違う意味でもドッキドキだぁ。そういえばまだ、名探偵には黄金の足があったね。
「……強いて言うなれば、確保…ですか?」
そう言って、足払いをして押し倒す。支えを失った体はいとも簡単に崩れ落ちる。もちろん俺は紳士だから、衝撃を和らげる為にギリギリのところで名探偵の背中を支えた。黄金の足、封じたり!!…ま、それだけじゃないんだけど。
「って!!!!おい!!おまっ、まじでなに考えてんだよ!」
この体勢から抜け出そうと、下で必死にもがいている。
なにって…。そりゃぁ…。
「名探偵…。」
酷く真面目に呼びかける。すると相手は抵抗をやめ、聞く体勢になる。こんな状況でも、律儀に話を聞こうとするのは探偵の性だろうか?
「…好きです。」
前から抱いていた想いを口にする。言うことは、ないと思っていた想い。今がチャンスだと思った。名探偵の目が驚きで見開かれる。そして、次には複雑な顔になる。やっぱダメが…。
「…俺、っん!!!」
拒絶の言葉を聞きたくなくて、口を塞ぐ。下で、身じろぎ抵抗をする。こんなことができるのはこれが最後かもしれないと思ったら、切なさに胸が締め付けられて、感情のままその唇を貪った。
「ふっ…ん、…ぁ」
舌を絡めとり吸い付く。長い間キスを続けると段々と抵抗は弱まっていった。顔を離すと潤んだ瞳で見つめられた。浅い呼吸を繰り返す様子に、どくんっと心臓が波打った。
だめだ、何も考えられない。
「おやおや、これでは逃げ場がありませんね。」
俺も…おまえも。
今日は予告日だった。いつものように中森警部たちと愉快な追いかけっこを繰り広げ、十分楽しんだところで姿をくらました。しかし、どうやら忍び込んだ先には慧眼の名探偵が待ち伏せしていたらしい。
「よぉ、コソドロさん…。」
月明かりに照らされた顔は凶暴に美しい。不適に笑うその姿に何度見惚れただろう。
「これはこれは名探偵。今回のshowには参加されていないかと思っていましたよ。」
ある程度の距離を保つ。あのお得意の腕時計で狙われたらシャレにならない。それとも大きくなって、あの腕時計はもうしていないのだろうか?どちらにせよ油断はできない。
「そのとおりだ。お前のshowに参加する気はない。俺がここで幕をひいてやるよ。」
一歩一歩、距離を詰めてくる。俺が何を仕掛けているかわからないはずなのに…。なにか秘策があるのか? 幸い、ドアは俺の後ろ。だがハンググライダーは使えない。窓は彼の後ろだ。
「逃げようったて無駄だ。そのドアはもう開かない。お前の手にかかれば開くかもしれないが、俺に背を向けるのは命とりになると思うぜ?」
また前へ踏み出す。俺との距離は後僅か。
俺も…おまえも。
今日は予告日だった。いつものように中森警部たちと愉快な追いかけっこを繰り広げ、十分楽しんだところで姿をくらました。しかし、どうやら忍び込んだ先には慧眼の名探偵が待ち伏せしていたらしい。
「よぉ、コソドロさん…。」
月明かりに照らされた顔は凶暴に美しい。不適に笑うその姿に何度見惚れただろう。
「これはこれは名探偵。今回のshowには参加されていないかと思っていましたよ。」
ある程度の距離を保つ。あのお得意の腕時計で狙われたらシャレにならない。それとも大きくなって、あの腕時計はもうしていないのだろうか?どちらにせよ油断はできない。
「そのとおりだ。お前のshowに参加する気はない。俺がここで幕をひいてやるよ。」
一歩一歩、距離を詰めてくる。俺が何を仕掛けているかわからないはずなのに…。なにか秘策があるのか? 幸い、ドアは俺の後ろ。だがハンググライダーは使えない。窓は彼の後ろだ。
「逃げようったて無駄だ。そのドアはもう開かない。お前の手にかかれば開くかもしれないが、俺に背を向けるのは命とりになると思うぜ?」
また前へ踏み出す。俺との距離は後僅か。