「つまり、解毒剤の副作用のせいでコナンになってた頃の記憶をもったままの工藤ともってない工藤に別れてしもたちゅーわけやな」
はぁー。なんや目眩がしてきたわー。なんちゅーか工藤も大概人外やな。
それでか、自分を出迎えてくれた工藤のよそよそしかった態度は…。
あの他人をみる目には耐えられなかった
だから、少なくとも自分を覚えている工藤がいることに安堵した…もう一人は覚えてへんけどな…
欲張りなんかな、俺。
「なぁ、ほんまにおぼえてへんの?…俺のこと」
俺はコナンの記憶がある工藤(ややこしいな。)が事の成り行きを説明している間黙ってソファーのそばにたたずんでいた工藤を見上げた。
「あぁ…。なんかわりぃな。」
気まずそうに俯く。その姿に俺も胸がくるしくなってくる。あかん。なんや視界がぼやけてきた。そのとき…
ぐい
背後から腕を引っ張られた。…工藤に。
「おい。なんか俺のこと忘れてんじゃねーか?」
バランスを崩した俺は工藤の腕のなかに倒れ込む。そのまま後ろから抱きしめられて自分でも顔が赤くなるのがわかる。
な、な…なに?
「まさか、俺だけじゃ足りないって言うんじゃねーだろうな。」
耳元で囁かれることば。高校生の工藤の声もええんやな…と現実逃避。って!!あかん、あかんやろ。
「な、なにすんねん!びっくりするやろ!はなせやっ」
俺はもがいて工藤の腕から逃れようとする。しかし、もがけばもがくほどさらに強い力で抱きしめられる。
「やだ。」
「っつ・・・・・!」
力強くまわされた腕に息がつまる。
「・・・・っほんまっに・・・苦しいっから・・・。」
俺はどうにかして腕をといてほしくて、工藤に頼む。
それに、ソファーのそばで唖然として俺らのことを見ている
工藤の視線にも恥ずかしすぎて耐えられへん!!
「・・・・じゃぁ、上いくぞ。」
また、耳元でささやかれて身体がびくっとなる。
・・・・恥ずかしい
「っわかった!!いくから!!・・・・だから、はなせやっ」
この状況から逃れるためには工藤のいうことを聞くしかないと
悟った俺は、必死に言葉をつなぐ。
そうすると、ふっと工藤の腕から力が抜けた。
俺は慌てて工藤の腕から離れる。
ほっと安堵したのもつかの間。
再び、工藤に腕をつかまれ無理やり立たされる。
「っちょ!!ほんまになんな・・「いいからいくぞ」
俺の言葉は工藤によって遮られる。
ほんまになんなん??
そのまま工藤にぐいぐいと引っ張られてそのまま彼の自室へ。
はぁー。なんや目眩がしてきたわー。なんちゅーか工藤も大概人外やな。
それでか、自分を出迎えてくれた工藤のよそよそしかった態度は…。
あの他人をみる目には耐えられなかった
だから、少なくとも自分を覚えている工藤がいることに安堵した…もう一人は覚えてへんけどな…
欲張りなんかな、俺。
「なぁ、ほんまにおぼえてへんの?…俺のこと」
俺はコナンの記憶がある工藤(ややこしいな。)が事の成り行きを説明している間黙ってソファーのそばにたたずんでいた工藤を見上げた。
「あぁ…。なんかわりぃな。」
気まずそうに俯く。その姿に俺も胸がくるしくなってくる。あかん。なんや視界がぼやけてきた。そのとき…
ぐい
背後から腕を引っ張られた。…工藤に。
「おい。なんか俺のこと忘れてんじゃねーか?」
バランスを崩した俺は工藤の腕のなかに倒れ込む。そのまま後ろから抱きしめられて自分でも顔が赤くなるのがわかる。
な、な…なに?
「まさか、俺だけじゃ足りないって言うんじゃねーだろうな。」
耳元で囁かれることば。高校生の工藤の声もええんやな…と現実逃避。って!!あかん、あかんやろ。
「な、なにすんねん!びっくりするやろ!はなせやっ」
俺はもがいて工藤の腕から逃れようとする。しかし、もがけばもがくほどさらに強い力で抱きしめられる。
「やだ。」
「っつ・・・・・!」
力強くまわされた腕に息がつまる。
「・・・・っほんまっに・・・苦しいっから・・・。」
俺はどうにかして腕をといてほしくて、工藤に頼む。
それに、ソファーのそばで唖然として俺らのことを見ている
工藤の視線にも恥ずかしすぎて耐えられへん!!
「・・・・じゃぁ、上いくぞ。」
また、耳元でささやかれて身体がびくっとなる。
・・・・恥ずかしい
「っわかった!!いくから!!・・・・だから、はなせやっ」
この状況から逃れるためには工藤のいうことを聞くしかないと
悟った俺は、必死に言葉をつなぐ。
そうすると、ふっと工藤の腕から力が抜けた。
俺は慌てて工藤の腕から離れる。
ほっと安堵したのもつかの間。
再び、工藤に腕をつかまれ無理やり立たされる。
「っちょ!!ほんまになんな・・「いいからいくぞ」
俺の言葉は工藤によって遮られる。
ほんまになんなん??
そのまま工藤にぐいぐいと引っ張られてそのまま彼の自室へ。
「っわ!!」
工藤の部屋に突き飛ばされるかたちで入る。
ドアは工藤の後ろ。・・・・・カチャリ。後ろ手で鍵が閉められたみたいや。
正直、怖い。何考えてるん?工藤。
無言で部屋の中央にいる俺に歩み寄ってくる。
俺は、工藤のただならぬ雰囲気に動くことができない。
表情を窺おうと顔をあげるが、感情を読み取ることはできない。
「・・・・・平次・・・。」
突然呼ばれた名前。俺を包む工藤の体温。
今・・・・俺、工藤に抱きしめられとるんやな。
さっきとは違い、今度は抵抗しない。
してはいけないような気がしたから・・・・・。
「くどう?・・・・・・」
抵抗しないことに安堵したのか、顔を肩にうずめてくる。
俺は、くすぐったくって少し身をよじった。
工藤の匂いは安心する。離れたくなくなるような温かさ。
「俺、平次にずっと言いたいことがあったんだ。」
真剣な声色に黙ってうなずく。なんやあたりはめっちゃ静かで。
工藤の声だけが、あたりに響く。もしかしたら、少し声が震えてるかもしれない。
「俺・・・・・お前のことが好きだよ。」
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