「隙あり!」
「あたっ」
桜の蕾がふくらみ始めた、うららかな初春。服部宅の庭に元気な声が響き渡った。
「不意打ちとは卑怯やぞ平次~。」
暖かい日差しのもと惰眠を貪っていたのは女形の役者であり、剣を握らせれば、腕前は超一流と言われている沖田総司である。
「なに甘っちょろいこと抜かしてんねん!、日本男児ちゅうんはなぁ、いかなるときでも気ぃぬいたらあかんねん!」
こちら袴すがたで襷を結び、凛々しく竹刀を構えているのは、服部家の一人娘…ならぬ訳あって娘として育てられた一人息子こと服部平次である。
「まぁまぁ、そうかっかすんなや、それになぁこの前の勝負で負けたからって、寝込み襲うんはあかんぞ~」
その言葉に顔を真っ赤にして怒る平次だったが、総司はその様子を楽しそうに見つめるだけで余裕である。
「なんやとー!!言っとくけどなぁ、この前のは負けたんちゃうからな!!」
「あたっ」
桜の蕾がふくらみ始めた、うららかな初春。服部宅の庭に元気な声が響き渡った。
「不意打ちとは卑怯やぞ平次~。」
暖かい日差しのもと惰眠を貪っていたのは女形の役者であり、剣を握らせれば、腕前は超一流と言われている沖田総司である。
「なに甘っちょろいこと抜かしてんねん!、日本男児ちゅうんはなぁ、いかなるときでも気ぃぬいたらあかんねん!」
こちら袴すがたで襷を結び、凛々しく竹刀を構えているのは、服部家の一人娘…ならぬ訳あって娘として育てられた一人息子こと服部平次である。
「まぁまぁ、そうかっかすんなや、それになぁこの前の勝負で負けたからって、寝込み襲うんはあかんぞ~」
その言葉に顔を真っ赤にして怒る平次だったが、総司はその様子を楽しそうに見つめるだけで余裕である。
「なんやとー!!言っとくけどなぁ、この前のは負けたんちゃうからな!!」
PR
この記事にコメントする