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名探偵コナン好きの 管理人による 女性向ブログです。
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「帰りどーする?」

「カラオケでも行く?」
HRあとのざわめく教室。僕の観察対象である黒羽君も慌ただしく教室を出ようとしている。いえ、今の言い方では些か語弊が生じるかもしれません。正しくは今日も慌ただしく、でしょうか。前々から彼の行動には僕の理解を超えるものが多かったのですが、ここまで際立ってはいませんでした。しかしここ最近の彼の行動は異常と言えます。なぜなら、幼なじみである中森さんからの下校のお誘いまで断り一目散にどこかへ行ってしまうのですから。そして、毎日8時ごろに帰宅。(僕の名誉の為に言わせてもらいますが、僕は彼のストーカーではありません。あくまでも、怪盗キッドを捕まえるための努力だと思ってください。)では何が、世界的に有名な怪盗である彼を魅力しているのでしょうか?これは調べてみる価値ありですね。では有言実行です。そうそういつもまかれませんよ。今日こそは見失うことなく、尾行していきましょう。




やはり、家とは反対方向ですね。脇目もふらず、歩きなれている感がありますね。なにやら鼻歌まじりで上機嫌のようですし…。まさか、次の予告の下見でしょうか?でも下見をまだ日の落ちていない時刻からやるとも考えられません。下見でないとすれば…そうですね…。最近起こった出来事…。殺人事件なら数件手掛けましたが…。そう言えば、この前の現場で約半年以上姿を見せていなかった工藤君に会いましたね。と言っても、工藤君と黒羽君に接点などないと思いますし…。まぁ、よく声も容姿も似ていますが。初めてお会いしたときはびっくりしましたよ。あ、曲がるようですね。いつもここで見失うんですが、そんなこともあろうと今日はワトソン君にも出動してもらっています。上空からの方が見つけやすいでしょう。なるほど、いつも曲がってから走り出していたんですね。でも今日は上空のカメラであなたを捉えていますから見失うことはありませんよ。





はぁっはっ。体力勝負とは僕らしくありませんね。随分と長い間走っているきがします。ここの場所は…『米花町』。隣町ですね…。なんの変哲もない住宅街のようですが…。あ、あの家に入るようですね。………『工藤』…………まさか!ここは工藤君のお宅なのでしょうか…?
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いつもそうだ。こいつはにこにこ笑ってる。本当バカみたいに。何がそんなに嬉しいんだよ…。

「新一~、コーヒーできたよ~。」

ほら、またコイツは凄く嬉しいそうに寄ってくる。

「なんでそんなに…。」
思っていたことが口にでてしまった。最後までは言わなかったけど。

「なんで、こんなに嬉しそうかって?それは、新一のことが大好きだからだよ」

あー。くそっ////。最後まで言ってないっつーのに勘のいいこいつは何を言いかけていたのか分かったみたいだ。じゃあ、何でそんなに俺のこと…

「好きかって?」

おいおい、今度は一言も声にだしてねーぞ。

「う~ん。分かんないや、なんか気がついたら大好きだったから」

わー。///////バーロ。なに言ってんだよ。

「え?なに、うれ「わーわー!もうそれ以上しゃべんな!!」」

「あはは!図星だった?」

わりぃかよっ!あーぁ、こいつに好きって言われてうれしかったなんて。本当のバカはどうやら俺みたいだな…。でも、こいつはまた嬉しそうに笑うから。それでもいいかって思ってる俺はそうとう末期。

「新一~。好きだよ」

「…//////。俺も。」




























END

あとがき

ぐはー。もうみなさん。盛大に砂吐いてもらってかまいません。あまーい。

恋なんてものは、あまりにも唐突に訪れるものだ。

「まぁ、好きになろうと思ってなるもんじゃねーしな…。」

誰に言うでもない独り言をこぼす。まぁ、ここは誰もいない高層ビルの屋上。話かける相手もいない。

「にしても、シャレになんねーよ。」

なんたって相手は探偵…しかも性別は男ときてる。・・・きれいな顔はしてるんだけどね。
最初は、頭の切れるジョーカーと勝負をする高揚感かと思った…が、どうやらそれだけじゃないらしい。もちろん追いかけっこのスリルは半端じゃない。でもそれだけでは説明できない、この胸が締め付けられるような甘美な痛み。意外にも自分の気持ちを認めるのはあっさりとできた。しかし、問題はその後である。

「ったく!どうすりゃいいんだよ!」

欲しいものはけして逃さない確保不可能な大怪盗。だが、今回の獲物はかなりのキョウテキ。いくら自分が大胆不敵であったとしても、あのまるでブルーサファイアのような慧眼をもつ彼に通じるだろうか?

カンッカンッカン

階段を駆け上がる軽い足音が背後の扉の向こうから聞こえる。
間違いなく…彼だ。

キィー…

さびれた音とともに扉がゆっくりと開く。それにあわせて俺はゆっくりとと振り返る。彼に会える喜びとか、ライバルとしての高揚感とか気持ちを伝えられない切なさとかが俺の中で渦巻く。

「これはこれは、名探偵。今宵のSHOWへようこそ。」

俺は優雅な動作でお辞儀をする。

「はぁ・・・はっ・・・・・。---相変わらず、気障なヤローだぜ・・・。そんなコソ泥さんにはこんな夜空の闇よりも
監獄の中の闇のほうがお似合いだぜ・・?その純白の衣装がよく映えるだろうよ。」

荒い息を整え、口の端を吊り上げ不敵に笑う。
・・・相変わらず手厳しい。彼の瞳が月の光に照らされて煌めく。
夜空はあなたにお似合いですよ。もちろんどんな星もあなたの
輝きには勝てませんけど・・・。

「今日こそ捕まえてやるぜ。・・・・KID!!」

視線が絡む。といっても彼からこちらは逆光なのでこちらが
見えているかは定かでないが。

「私は、あなたの捕まる気なんてありませんよ・・・・?」

捕まえるのは俺のほうだし。それにもう、囚われている。その瞳に。
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