忍者ブログ
名探偵コナン好きの 管理人による 女性向ブログです。
[32]  [31]  [30]  [29]  [28]  [27]  [26]  [25]  [24]  [23]  [22
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「…好きだ」

まるでいつも交す挨拶のように軽く言う。服部は特別驚いたふうでもなく。テレビに向けていた視線を俺にむけた。

「なんや、小説の台詞か?それとも俺への愛の告白か?」

冗談とも本気ともとれる笑顔で言う。こいつはなかなかポーカーフェイスのできるやつだ。

「お前への愛の告白。」
今度は呼んでいた推理小説のページを捲りながら言う。ふぅん。と納得したのかしていないのか、それとも興味がないのか服部の態度は変わらない。

「でも、あの毛利の姉ちゃんも好きなんやろ」

「あぁ。」

俺は特に否定しない。本当のことだから。

「でも、お前も好きだ。」

これも本当のことだ。蘭と服部に抱く想いは似通っているようで真逆のものだと思う。俺は蘭のためならどんなことでもしてやれる。この身さえも捨てられる。蘭は俺にとっての聖域だ。唯一無二の存在。大切な人。逆に服部はそいつの全てを奪ってしまいたいと思う相手。取り込んで支配してしまいたい。蘭に抱くのが純愛なら、服部に抱く感情はなんて欲を含んでいてドス黒いんだろう。それは激情。大切にしたいと思うときもある。でもそれ以上にすべて奪い尽くしてしまいたくなる。

「卑怯なやっちゃな。」
服部はリモコンに手を伸ばし、テレビの電源をきる。訪れる静寂。

「でも、おめーもそうだろ?」

服部は否定しない。こいつにとって遠山さんも唯一無二の存在なのだろう。

「どないしてほしいねん。」

はぁ、とため息をついて呆れ顔で見てくる。本当はわかってんじゃねーか?

「俺を好きになれ。」

またため息をつく服部。でも今度はこっちに近いてくる。

ちゅっ

服部の顔が近づき、一瞬ではなれた。

「ええで。ほな、一瞬にイケないことするか?」
悪戯な笑みを向けられる。やっぱり、俺こいつが好きだ。少なくとも欲情するくらいには。












「あぁ、いいぜ。」












あとがき

うーん。話をおわらせるのが難しい。またこう言う浮気っぽいかんじの本気もすきですな。
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
04 2024/05 06
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
フリーエリア
リクエストやアイディアなど ありましたらこちらへどうぞ! 感想などいただけると励みになります。 キリ番などのリクエストもここへどうぞ。 (踏んだ数もかいてください。)
最新コメント
[05/24 いちご♡]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
バタコ
性別:
女性
バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
アクセス解析

Copyright (c)いきあたりまったり All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  Photo by Kun   Icon by ACROSS  Template by tsukika


忍者ブログ [PR]